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クラウドとは、もとはクラウドコンピューティングといい、インターネットを通じて、必要最低限の機器構成でサービスを運用する形態をいいます。たとえばクラウドサーバでは、ネットワーク上に仮想のサーバを構築することで、自分でサーバー用PCなどの機器を用意して構築する必要がなくなる、というものです。
クラウド上にデータを保管することで、ネットワーク環境下の同一アカウントであれば、端末を選ぶことなくクラウド上のデータにアクセスすることができます。また、クラウドサーバは自動でバックアップもしているため、一つのサーバがダメになったからデータが消失するということはありえません。
GIGAスクール構想では、このクラウドサーバを利用してデータを保存することで、データの共有などを行えるようにし、協働学習へとつながりやすくしています。
ネットワークに接続しないでも利用できるPCをローカルコンピューターといいます。ローカル上に保存する、というのはこのローカルコンピューター内部の保存領域に保存を行うということです。ローカルという言葉はほかにも使われており、LANケーブルのLANとはローカル・エリア・ネットワークという社内・家庭内のネットワークのことを言います。
ローカル上にデータを保管することで、ネットワークに接続していなくてもデータの利用ができます。ただし、他の機器にバックアップをしない場合、ローカルコンピューターが故障した場合データの読み込みができなくなります。
GIGAスクール構想ではWindows端末が64GB以上、Chromebook、iPadが32GB以上とローカルディスクはあまり容量を設定していないため、クラウド上にデータを保存することが基本となります。(上記64GB、32GBもOSなどのシステムソフトウェアをインストールする前の数字のため、さらに容量は減となります)
無線APともいいます。学習者ネットワークと、端末とをつなぐ役割を果たします。この機器からWi-Fiの電波が出ているので、機器より遠いところでは接続ができません。自治体によって1教室に一つ教室内に設置してある場合と、2教室に一つ廊下に設置してある場合があります。
GIGAスクール構想だけでなく、インターネットの接続ではbpsという単位が利用されています。こちらは、bit per second(ビットパーセコンド)の略で、毎秒何ビットの速度が出ているか、ということになります。8ビットで1バイトとなるので、例えば、64Mbpsで、毎秒8メガバイトのデータをやり取りできるということになります。
また、この速度はアップロード・ダウンロードで速度が異なります。
GIGAスクール構想では、自治体によってLTE(4G)回線によるネットワークへの接続を選んだものもあります。
LTEとはLongTermEvolutonの略で携帯電話の通信規格です。3.9G回線と呼ぶことや、携帯電話の4G回線と同一扱いすることもあります。携帯電話同様、携帯電話の基地局と接続することでネットワークに接続します。端末一台一台に設定を施す必要がありますが、携帯電話の回線を利用するため、改めて校内のネットワーク環境を整備する必要はありません。
Wi-Fiは無線LANに関する通信規格で、無線アクセスポイントからの電波を受け取ることでネットワークに接続して利用することができます。有線のネットワークから、校内で無線アクセスポイントを設定することで運用できます。