OSやソフトウェアについての解説

OS（Operating System）とは、コンピュータのオペレーション（操作・運用・運転）を行うソフトウェアです。
パソコンで使う各種ソフトウェアやマウス・キーボード等の外部機器を使うための土台としてシステム全体の管理に用いられています。

GIGAスクールで運用される端末では主にChromeOS、WindowsOS、iOSの三種類が使われています。

ChromeBookについて

ChromeBookとはChromeOSを搭載したノート型端末、タブレット型端末の総称です。

アカウントや各種データをGoogleが用意するインターネット上のオンラインサーバ・ストレージによって運用することで、紛失や盗難による情報の流出を防ぎます。
また端末を新しく取り替えた場合でも、利用していたアカウントでログインするだけでそれまで使っていたデータをご利用いただけます。

Windowsタブレットについて

WindowsタブレットとはWindowsOSを搭載したノート型端末、タブレット型端末の総称です。
広く普及しているWindowsOSを搭載しているため、通常のPCを利用と同様の操作感にてご利用いただけます。

データについてはChromebook同様、Microsoftが用意するインターネット上のオンラインサーバ・ストレージがご利用いただけます。

iPadについて

iPadとはiOSをベースに作られたiPadOSが搭載されたタブレット型端末です。
操作感は一般に普及しているiPadと同様ですが、学校現場には教育機関向け専用の設定やソフトウェアが導入されます。

※タッチスクリーンや連続稼働時間、その他各種機能については機種ごとに異なります。
　機種ごとの仕様については各製品メーカーサイト等をご参照ください。

どのようなソフトウェアがあるのか？

各自治体様により、導入ソフトウェアはそれぞれ異なります。
以下は実際の教育現場にてご利用されている授業支援ソフトウェアの一例です。

◆各学習用端末に付随する基本的な授業支援ソフトウェア

• Google Workspace for Education（Google社)
• Microsoft office365（Microsoft社）
• Apple社のアプリケーション（Apple社）

◆追加導入が必要なサードパーティ製授業支援ソフトウェア

• まなびポケット（NTTコミュニケーションズ株式会社）
• ロイロノート・スクール（株式会社ロイロ）
• ミライシード（株式会社ベネッセ）
• SKYMENU Cloud（株式会社Sky)
• スクールタクト（株式会社コードタクト）

 
どのようなことができるのか

各学習用端末に付随する基本的な授業支援ソフトウェアは先生が一から課題を作成し、授業を組み立てるためのツールとして提供されています。参考資料の作成や課題・テストの実施、オンライン授業や児童・生徒とのやり取りなど様々な用途にご利用いただけます。用途幅が膨大であるため実際時の授業の構築までの手間が必要となりますが、端末に付随して無料で利用できるものがほとんどであるためコストを抑えつつ自由度の高い授業を実現することが可能です。

サードパーティ製授業支援ソフトウェアはソフトウェアによってそれぞれ機能が大きく異なります。多くのソフトウェアは予め授業に沿った機能や資料が内包されており、先生が行っていた授業の準備・進行・管理を補助するものがほとんどです。

中には教師画面を児童・生徒の画面に共有する機能や児童・生徒の画面のロックする機能、電子教科書や電子図鑑等を内包するソフトウェアや、児童・生徒の操作から思考の変遷を読み取るツール等々、多種多様なソフトウェアがございます。各ソフトウェアの詳細な機能や要件等については、それぞれ提供元各社様へお問い合わせください。

学習用に利用できるoffice系ソフトウェアについて

タブレット端末は各学習用端末に付随する授業支援ソフトごとに以下のoffice系ソフトウェアがご利用いただけます。

• 文書作成：MicrosoftWord、Googleドキュメント、Pages
• 表計算：MicrosoftExcel、Googleスプレッドシート、Numbers
• プレゼンテーション：MicrosoftPowerPoint、Googleスライド、Keynote

 
ソフトウェアごとの互換性について

各社ごとのOffice系ソフトウェアは利用するデータ形式ごとの互換性を有しております。しかし各ソフトウェアごとの機能を完全に再現できるものではなく、提供元メーカーの違うソフトウェアをご利用の際はデータによって一部差異が生じる場合がありますので予めご注意ください。

各ソフトウェアの対応形式についてはそれぞれ各製品メーカーサイト等をご参照ください。

学校で使うソフトウェアをインストールしたい

GIGAスクールでご利用いただく各種端末はクラウド上にてデータを管理する想定で設計されているケースがほとんどです。そのため本体内部のストレージ容量は非常に少なく、ソフトウェアについても基本的にクラウドウェアを利用することが推奨されております。無計画なソフトウェアのインストールやローカル領域への資料の保存等は端末の故障や不良動作につながる恐れがございますので極力お控えください。

またソフトウェアインストールに際しましては、教育委員会ごとに管理者の権限が必要になる場合があります。管理者権限の取り扱いについては教育委員会ごとに異なりますので、詳細については学校・教育委員会もしくは、教育委員会から指定されている問合せ先などにお問い合わせください。

家庭で使うソフトウェアをインストールしたい

学校より配布された各学習用端末は学校・教育委員会等、各管理機関により運用・管理されたものであり、個人の裁量によるソフトウェアインストールは禁止となります。端末仕様としても個人利用のためのソフトウェア運用は想定されておらず、導入ソフトウェアとご利用環境によって動作保証の対象から除外されるケースがあります。何らかの事情により意図せぬインストールが実施されてしまった場合は速やかに学校・教育委員会等、各管理機関へご連絡ください。