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ネットワークの速度が遅い
GIGAスクールの回線速度は学習用ネットワーク全体で最大1Gbpsとなっているのがほとんどです。これを回線に接続している端末で割りますので、100台つなぐと、一台当たり10Mbps程度となります。ただし、これは理論値であり、回線速度が1Gbpsを常に発揮できるわけではありません。
それも踏まえて次のことをご確認ください。
①タブレットの更新が行われていないか
Windowsタブレットの場合、初回起動時と月に一回の更新時にバックグラウンドでデータのダウンロードを行います。一度に複数台更新が行われると、回線出口がボトルネックとなり接続が極端に遅くなることがあります。自治体の設定によって更新を一時停止できないものもありますので、更新が行われている場合は、授業でのネットワークの接続は控えていただくか、動画などの視聴は行わず最低限の利用にとどめてください。また、月一回の更新時(毎月第二水曜日)の後には、夜間に更新が当たりやすいように輪番充電の調整をしてください。
Windowsタブレット以外のタブレットは、回線速度に影響があるほどの更新はほぼありません。
②複数人で同時に大容量の接続をしていないか
文部科学省の標準仕様書によると、YouTubeなどの動画視聴は2.5Mbpsあれば行えるとなっておりますが、高画質の動画であったり、一度に複数人の接続であると、回線速度が遅くなる可能性があります。YouTubeなどの動画視聴サービスを利用する場合は、大型提示装置を使うか、画面共有機能を使って、一台の接続を共有する形をとってください。
③大人数での接続を行っていないか
上にもあるように、最大1Gbpsとありますが、必ず最大値が発揮されるわけではありません。また、接続している端末の数で割るため、接続している台数が多ければ多いほど速度は遅くなります。例えば、回線全体が800Mbpsの速度で200人が接続していた場合、4Mbps程度しか一台当たりの速度は出ないことになります。ただし、上記の通り、動画視聴などを行わなければ、4Mbps程度の速度でも利用は可能です。どうしてもアプリの動作が重くなる場合、そのアプリの接続の要件をご確認ください。
④アクセスポイントから遠いところでアクセスしていないか
Wi-Fiの電波は無線アクセスポイントとタブレットの間にコンクリートや鉄製の壁があると減衰します。また、無線アクセスポイントから距離がある場合も減衰します。回線速度が遅く感じた場合、アクセスポイントの近くで接続してみてください。
ネットワークに接続できない(1台のみ)
次のことを順にご確認ください。
①Wi-Fiがオンになっていない
Wi-Fiが切断状態になっていたり、機内モードになっていたりすると、接続できません。状態をご確認ください。
②アクセスポイントが遠い
教室外で使用する場合は 無線APから離れすぎていないか、障害物が間にないかを確認してください。間に鉄筋コンクリートや金属の壁があると電波が届かないことがあります。
③アクセスポイントが見つからない
一つもアクセスポイントが見つからない場合と、特定のアクセスポイントが見つからない場合があります。
Wi-Fiがオンなのに、一つもアクセスポイントが見つからない場合、端末の故障や初期設定の消失が考えられます。ハードリセットで回復する場合もあります。
特定のアクセスポイントが見つからない場合は、一度Wi-Fiを切断してからオンにするか、端末自体を再起動すると認識される場合があります。それでも認識されない場合、無線APのトラブルも考えられます。無線APのトラブルについては「ネットワークに接続できない(複数台)」と同じ対応をしてください。
すべての手順を確認してもネットワークに接続できない場合、端末の故障が考えられます。
ネットワークに接続できない(複数台)
同一教室内で複数台(もしくはすべて)接続されない場合、学習者用ネットワークにエラーがある可能性があります。ほかの階に移動するなど、別のアクセスポイントから接続できるかご確認ください。
別のアクセスポイントから接続される場合、元の教室付近のアクセスポイントに問題がある可能性が高いです。ほかのアクセスポイントからも接続できない場合、校内のネットワーク自体に問題がある可能性が高いです。